GrapeCity CalendarGrid for Windows Forms 2.0J
視覚的な補助(CalendarGcTimeSpanCellType)

CalendarGcTimeSpanCellTypeでは様々な視覚的な補助機能を提供しています。この章ではそれらの機能について解説します。


未入力時に表示する代替テキスト

CalendarGcTimeSpanCell.AlternateTextプロパティを使用します。

AlternateTextプロパティを使用すれば、セルが未入力(CalendarCell.Value)のときに代わりに表示するテキストを文字列として設定することができます。AlternateTextは、TimeSpanAlternateTextオブジェクトを参照するプロパティです。

セルにフォーカスがあるときのテキストを設定するには、TimeSpanAlternateText.Nullプロパティを使用します。セルにフォーカスがないときのテキストを設定するには、TimeSpanAlternateText.DisplayNullプロパティを使用します。

また、値が0のときに表示するテキストを設定することもできます。フォーカスがあるときのテキストは、TimeSpanAlternateText.Zeroプロパティ、フォーカスがないときのテキストは、TimeSpanAlternateText.DisplayZeroプロパティで設定します。

(図) 代替テキストを表示したCalendarGcTimeSpanCellType


これらのプロパティでは、次の2つを設定することができます。


入力候補値の表示

GcTimeSpanCell.ShowRecommendedValueおよびGcTimeSpanCell.RecommendedValueプロパティを使用します。

ShowRecommendedValueプロパティを使用すると、GcTimeSpanCellで値が未入力のとき、入力候補となる値をグレー表示することができます。
入力候補として表示されたタイムスパンの値は、表示された候補値のまま適用するか、その一部もしくは全ての値を変更して入力値として適用することができます。
入力候補として表示される値は、RecommendedValueプロパティで設定します。

候補として表示された値を確定するには、[Ctrl]+[Enter]キーを押下します。


(図) 入力候補値を変更せずに値を確定


(図) 入力候補値から値の一部を変更して値を確定            


ハイライト表示

GcTimeSpanCell.HighlightTextプロパティを使用します。

HighlightTextプロパティを使用すると、フォーカスを受け取ったときのテキストの選択状態を設定することができます。HighlightText.Allの場合は、セルのすべてのテキストが選択状態になります。
HighlightText.Fieldの場合は、セル内のフィールドの1つを選択状態にすることができます。

HighlightTextの値 カレットまたはフィールドの状態

None

カレットは、DefaultActiveFieldプロパティで指定したフィールドの最初に位置します。DefaultActiveFieldプロパティが既定値のときは、カレットの位置は、SelectionStartプロパティとSelectionLengthプロパティの設定で決まります。

Field

DefaultActiveFieldプロパティで指定したフィールドが選択状態になります。DefaultActiveFieldプロパティが既定値のときは、SelectionStartプロパティで設定された文字以降の最初のフィールドが選択状態になります。SelectionStart以降がすべてリテラル文字の場合は、前のフィールドが選択状態になります。

All

DefaultActiveFieldプロパティの設定に関わらず、セル内のすべての内容が選択状態になります。


参照

 

 


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